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【失敗から学ぶ】フリーランスの収入を安定させる“4つの秘訣”を具体的に解説します

2024.09.26

フリーランス

フリーランスデザイナーとして働くことには、時間や場所に縛られない自由がありますが、その反面、収入が不安定になるリスクもあります。特に駆け出しの時は、仕事を取るのが難しかったり、思わぬトラブルに直面したりすることも少なくありません。

しかし、失敗は成長のチャンスでもあります。本記事では、フリーランスデザイナーが陥りがちな失敗例をもとに、収入を安定させるための4つの秘訣を紹介します。

フリーランスの“失敗”とは?

フリーランスデザイナーとして活動していると、誰でも最初は失敗を経験するものです。たとえば、仕事が途切れてしまう、クライアントとのコミュニケーションがうまくいかない、過度に安い価格で受注してしまうなど、さまざまな課題に直面します。しかし、これらの失敗から学び対策を講じることで、収入の安定化に繋がります。

フリーランスデザイナーが失敗しやすい代表例

  • 単発の仕事ばかりに依存する
  • クライアントとのコミュニケーションが不足する
  • 自己ブランディングや価格設定が不明確

これらの失敗を防ぐために、次の4つの秘訣を実践すると良いでしょう。

秘訣1: 複数の収入源を持つ

フリーランスデザイナーとして安定した収入を確保するためには、ひとつのクライアントや案件に依存せず、複数の収入源を持つことが重要です。特に仕事の波がある業界では、複数の収入源を確保することで空白期間をなくし、収入の安定化を図ることができます。

ここでは、具体的な収入源の例を挙げながら、どのように安定した収入を作るかを解説します。

1. 定期契約型のクライアントを見つける

単発の仕事だけに頼るのではなく、定期的にデザイン依頼をしてくれるクライアントを確保することが、安定収入への近道です。たとえば、毎月ウェブサイトの更新やバナー作成を必要とする企業や個人事業主と契約し、リテイナー契約を結ぶことで、毎月一定の報酬が得られるようになります。こうした継続的な仕事は、長期的な信頼関係を築くことに繋がり、安定収入の柱になります。

2. デジタル商品を販売する

もう一つの収入源として、デザインに関連するデジタル商品を販売する方法があります。たとえば、ロゴやアイコン、テンプレート、ウェブデザインのパーツなど、他のデザイナーや企業が購入できるデジタルアセットをオンラインプラットフォームで販売することが考えられます。これらのデジタル商品は一度作成すれば、複数の顧客に繰り返し販売できるため、時間を効率的に使って収入を得ることが可能です。

3. デザインコンサルティングやアドバイザリーサービスを提供する

もしあなたが、経験を積んだフリーランスデザイナーであれば、自分の知識を活かしてコンサルティングサービスを提供することも有効です。たとえば、ウェブサイトのデザイン改善やブランドイメージの強化に関するアドバイスを企業に提供したり、デザインに関する教育・指導を行うこともできます。特に、マーケティングやブランディングに関する知識がある場合、企業に対して「デザインの視点からビジネスをサポートする」コンサルタントとしての役割を果たすことができ、これも収入の多様化に役立ちます。

秘訣2: 信頼できるクライアントとの関係を築く

フリーランスデザイナーとして収入を安定させるために、信頼できるクライアントとの長期的な関係を築くことが非常に重要です。単発の仕事に頼るだけでは、収入の波が激しくなる可能性がありますが、信頼関係を構築することで、リピート案件や紹介による新しい仕事が生まれる機会が増え、結果的に安定した収入を得ることができます。

ここでは、信頼関係を築くための具体的な方法をいくつか紹介します。

1. コミュニケーションを重視する

フリーランスデザイナーにとって、クライアントとのスムーズなコミュニケーションは信頼を築く基本です。クライアントの要求やフィードバックを適切に理解し、期待以上の成果を提供することが求められます。

レスポンスの速さ

クライアントからの問い合わせやフィードバックに対して、迅速かつ丁寧に応答することが重要です。長期間返信が遅れると、信頼感が損なわれる可能性があります。

定期的な報告

プロジェクトの進行状況を定期的に報告し、クライアントが安心して状況を把握できるようにします。例えば、週に一度進捗報告を行うことで、クライアントはプロジェクトの進行に不安を感じることなく、安心感を持つことができます。

積極的な提案

クライアントから依頼された内容をただ実行するだけでなく、より良い提案を積極的に行うことも信頼構築につながります。例えば、クライアントのブランドに合った新しいデザインアイデアや改善点を提案することで、あなたのプロフェッショナルな面が伝わり、クライアントにとって欠かせない存在となるでしょう。

2. 納期を守り、品質にこだわる

信頼できるクライアントとの関係を築くために、納期を守ることと高い品質のデザインを提供することは必須です。これが一度だけの取引ではなく、継続的に仕事を依頼されるための鍵となります。

納期厳守

フリーランスデザイナーは自由な働き方が魅力ですが、納期を守ることは最も重要な責任です。信頼を築くためには、どんなに慣れ親しんだ相手だとしても、常に約束した納期を厳守し、時間通りに納品することが大切です。もし納期に間に合わない場合は、事前にクライアントへ連絡し、問題を早めに共有することが重要です。

高品質な成果物

クライアントの期待を上回る品質のデザインを提供することで、信頼が深まります。クライアントが求める結果を十分に理解し、それに見合った、もしくはそれ以上の成果物を提供することを心掛けましょう。品質に対する細かい配慮が、リピート案件や他のクライアントからの紹介につながります。

3. 長期的な関係を視野に入れた対応

フリーランスデザイナーとしての成功は、クライアントとの一回限りの取引ではなく、長期的な信頼関係を築くことで大きく変わります。長く続く関係を築くためには、プロジェクトが終了した後のフォローアップも重要です。

フォローアップの実施

プロジェクトが完了した後も、クライアントに対してフォローアップを行うことが大切です。例えば、納品後数週間経過した際に、「デザインの成果はどうですか?」と確認の連絡を入れることで、クライアントがその後も満足しているか確認し、次のプロジェクトの機会を得るきっかけになります。

定期的な連絡

定期的にクライアントに近況報告をしたり、業界に関するニュースやトレンドを共有することで、常にクライアントとの繋がりを保ちます。これにより、クライアントはあなたを信頼し、次回のプロジェクトが発生した際に真っ先に声をかけてくれる可能性が高まります。

柔軟な対応

クライアントからの追加要求や急な変更にも柔軟に対応できる姿勢を持つことが、長期的な信頼関係に繋がります。クライアントのニーズに柔軟に応えることで、信頼と満足度が高まり、今後の仕事の継続にも繋がります。

秘訣3: 明確な価格設定と交渉力を持つ

フリーランスデザイナーとして成功するためには、自分の仕事に見合った適切な価格を設定し、必要な場面でクライアントと交渉できる力が欠かせません。価格設定が曖昧だと、必要以上に安い価格で仕事を引き受けてしまい、結果として十分な収入が得られなくなります。また、交渉力がないと、追加作業や長時間の労働に対して正当な報酬を得られないことも。

ここでは、適切な価格設定を行い、クライアントとスムーズに交渉するための具体的な方法を紹介します。

1. 適正な価格設定をするための基本

まず、フリーランスデザイナーとしての価格設定は、自分のスキルや経験、そして案件の規模やクライアントの予算に応じた適正なものである必要があります。適正な価格を設定するための基準をしっかり持つことが大切です。

市場調査

他のフリーランスデザイナーが提供している同様のサービスの価格を調査し、自分のスキルや経験と比較して妥当な価格帯を設定します。例えばクラウドソーシングサイトなどで、フリーランスデザイナーがWebデザイン案件でいくら請求しているのか、パッケージデザインやロゴデザインの相場はいくらかを確認してみるのも良いでしょう。

自分の価値を見極める

自分のスキル・経験・得意分野をしっかりと評価し、それに応じた価格を設定することが大切です。たとえば、駆け出しデザイナーなら比較的低めの価格からスタートし、実績を積むごとに価格を上げていく戦略が有効です。経験豊富なデザイナーであれば、専門知識や独自の強みを活かし、高単価を狙うことが可能です。

プロジェクトの範囲を明確にする

価格設定を行う際には、クライアントとプロジェクトの範囲をしっかりと明確にすることが重要です。例えば、ロゴデザインの場合、デザイン案を何パターン提示するか、修正回数は何回まで含まれるのか、追加作業が発生した場合の料金など、詳細を事前に取り決めておくことでトラブルを防ぎ、価格の妥当性を伝えやすくなります。

2. クライアントとの価格交渉のスキルを身につける

価格交渉は、フリーランスデザイナーにとって重要なスキルです。特に、クライアントが予算を理由に値引きを要求してくることはよくあります。しかし、適正な価格で仕事を引き受けることが、収入を安定させ、質の高い仕事を提供するために不可欠です。交渉の場面では、以下の点を意識しましょう。

自信を持って価格を提示する

自分の提供する価値やサービスに自信を持ち、その価値に見合った価格を堂々と提示しましょう。曖昧な姿勢を見せると、クライアントは価格交渉を進めやすくなってしまいます。自分の経験やスキル、そして提供するサービスのクオリティをしっかりと説明することで、価格の妥当性をクライアントに理解してもらうことが大切です。

代替案を提示する

クライアントが予算的に厳しい場合、無理に値引きするのではなく、作業範囲を縮小したり、オプションを削減するなどの代替案を提示することが有効です。例えば、ロゴデザインの修正回数を減らす、デザイン案を1パターンのみにするなど、価格を下げる代わりに作業量を減らすことで、適正な価格を保ちながらクライアントに納得してもらうことができます。

長期的な関係を視野に入れる

交渉の際には、目先の利益だけでなく、クライアントとの長期的な関係を考慮することも重要です。初回のプロジェクトでは若干の割引を提供し、その後の継続案件で価格を調整することや、長期契約を結ぶことで安定収入を見込むことも一つの戦略です。ただし、最初から低価格で受けすぎないよう、長期的な視点を持ちながらも、適正な価格での交渉を心がけましょう。

3. 追加作業に対する報酬を確保する

フリーランスデザイナーとして、プロジェクトが進行する中でクライアントからの追加要望や修正依頼が発生することはよくあります。こうした追加作業に対して正当な報酬を請求するための準備も必要です。

事前に契約内容を明確にする

プロジェクト開始前に、作業範囲や修正回数、納品物の詳細について契約書や合意文書に明記しておくことで、後から追加作業が発生した場合に適正な料金を請求しやすくなります。これにより、クライアントとのトラブルを未然に防ぐことができます。

追加作業に対する料金を設定する

追加の修正や変更が発生した場合、どの程度の料金が発生するのかを事前に設定しておきましょう。例えば、修正回数が契約範囲を超えた場合や、新たな機能や要素の追加が必要になった際の料金を提示することで、クライアントも予算の管理がしやすくなり、トラブルを防ぐことができます。

作業が大きくなる前に相談する

追加作業が発生した際には、すぐにクライアントと相談し、どのように進めるか合意を得ることが大切です。無断で作業を進めると、後から料金の交渉が難しくなるため、問題が発生する前にクライアントと話し合うことを心がけましょう。

秘訣4: 自己管理とスキルアップを続ける

フリーランスデザイナーとして収入を安定させるためには、自己管理とスキルアップが欠かせません。フリーランスは自分一人で仕事をこなすため、仕事の進行管理、時間の使い方、さらには新しいスキルを習得していくための計画が必要です。クライアントに信頼されるだけでなく、自分自身が成長し続けることで、安定したキャリアを築くことができるのです。

ここでは、自己管理とスキルアップを続けるための具体的な方法を紹介します。

1. 自己管理を徹底する

フリーランスとして働く場合、自己管理が非常に重要です。会社のように誰かが進捗を確認してくれる環境がないため、納期に遅れることなく、プロジェクトを完了させるために、自分自身でスケジュールを管理し、効率的に働くことが求められます。

タスク管理ツールを活用する

フリーランスデザイナーは複数のプロジェクトを同時に進めることが多いため、タスク管理ツールを使って、各プロジェクトの進行状況を整理することが有効です。例えば、TrelloNotionAsanaなどのツールを活用し、締め切りやタスクの優先順位を明確にすることで、プロジェクトを効率的に管理することができます。

時間の使い方を意識する

効率的に仕事を進めるためには、作業時間をしっかりと管理することが大切です。例えば、ポモドーロ・テクニック(25分集中作業+5分休憩)を使って、作業時間を小分けにして集中力を維持する方法も効果的です。また、仕事と休憩のバランスを取ることで、体調を崩さずに長期間安定して働ける環境を整えます。

適度な休息とリフレッシュ

自己管理の中で重要なのが、適度な休息を取ることです。フリーランスは仕事の進行に追われがちですが、リフレッシュすることで、クリエイティブなアイデアが生まれやすくなります。定期的に仕事から離れ、リラックスする時間を設けることで、仕事のパフォーマンスが向上し、効率も上がります。

2. スキルアップを継続する

フリーランスデザイナーの世界は常に進化しており、新しい技術やトレンドが次々に登場します。クライアントにとって価値のある存在であり続けるためには、常にスキルアップを図り、デザインの最新動向に敏感である必要があります。定期的なスキルの更新は、より高単価な案件を獲得するためにも必要です。

オンラインコースを受講する

フリーランスの柔軟な働き方を活かして、スキマ時間にオンラインコースを受講するのは非常に有効です。Udemyなどの学習プラットフォームでは、最新のデザイン技術やソフトウェアの使い方を学ぶことができます。

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トレンドを追う

デザインのトレンドは絶えず変化しているため、常に最新の情報を追うことが大切です。例えば、Behanceなどのクリエイティブプラットフォームで他のデザイナーの作品を見たり、業界ブログやニュースを定期的にチェックすることで、クライアントが求める最新のデザインスタイルや技術に対応できるようになります。

新しいデザインソフトやツールを習得する

デザインの世界では、新しいツールやソフトウェアが次々に登場します。例えば、AIを活用したデザインツールを取り入れることで、効率を上げつつ、クライアントに新しい価値を提供することができます。また、コードを用いたウェブデザイン(HTML/CSS/JavaScript)など、技術的なスキルを磨くことで、より幅広い案件に対応できるようになり、収入の安定化に繋がります。

3. 長期的な成長目標を設定する

フリーランスとしてのキャリアは、自分の成長をどれだけ計画的に進められるかに大きく左右されます。短期的な仕事に追われるだけでなく、長期的な目標を設定し、定期的に振り返ることで、スキルアップやキャリアの成長を確実なものにしていきましょう。

具体的な目標を設定する

例えば「6ヶ月以内にAdobe XDを使いこなし、UI/UXデザイン案件を受注できるようになる」「1年以内に収入を倍増させるために、SEOやWebマーケティングのスキルを身につける」といった具体的な目標を設定します。目標を明確にすることで、そのために必要なスキルやリソースを集中的に学ぶことができます。

定期的に自己評価を行う

目標に向かって進む過程で、定期的に自己評価を行いましょう。進捗を確認し、達成できた点や改善が必要な点を分析することで、計画の修正や新たな目標の設定ができます。これにより、自己成長を確実に実感でき、モチベーションも維持されます。

業界のプロフェッショナルとのネットワークを構築する

スキルアップには、他のデザイナーとの交流も重要です。オンラインコミュニティや業界のセミナーに参加することで、最新情報を得るだけでなく、他のフリーランスデザイナーの成功例や失敗例から学ぶことができます。ネットワークを広げることで、自分自身のキャリアにも良い影響を与えるでしょう。

まとめ

フリーランスデザイナーとして収入を安定させるためには、失敗から学び、適切な対策を講じることが必要です。複数の収入源を持ち、信頼できるクライアントとの関係を築き、適正価格で仕事を受け、自己管理とスキルアップを続けることで、フリーランスとして成功し、安定したキャリアを築くことができるでしょう。

これらの4つの秘訣を実践し、収入の安定を目指していきましょう。フリーランスデザイナーとしての成功は、計画と努力次第で手に入れることが可能です。

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HIROMINX Instagram

異業種を経て2008年にWeb業界へ。はじめはWeb制作の知識やスキル・経験ゼロの状態から独学でデザインを学び、企業のインハウスデザイナーやWeb制作会社を経て独立。これまでに300件以上の様々な制作案件に携わる。現在もフリーランスデザイナーとして活動しながら、Udemyなどのオンライン学習プラットフォームにて初学者向け講座のデザイン講師を務める。

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